
読者の検索意図を読み取る重要性は理解していても、SEOで上位表示できる記事が書けないという人も多いはず。SEOで上位表示するには、読者満足度の高い記事を書く必要があります。
検索意図を意識するだけでは、完成度の高い記事は書けません。初心者にありがちな、サジェストキーワードだけを参考にした記事作成もNGです。
当記事では、読者満足度の高い記事を書くために必要な「読者の潜在ニーズの考え方」「再検索させないための記事作成の手順」について解説しています。

頑張って記事を書いても上位表示できず、思うように稼げないという人は必見です。ここで解説していることを実践すれば、SEOで上位表示できて、売れる記事を書くことができます。
この記事で分かること
潜在ニーズを意識して読者に再検索させない記事を書く

僕が記事を書くときは、読者に再検索させないことを意識します。とにかく自分のブログ内で読者の検索行動を完結させます。これが今のSEO対策では重要です。
初心者が再検索まで意識して記事を書くことはありません。だからこそ、SEOで上位表示できないとも言えます。

しかし、それだけでは上位表示できません。検索意図を満たすこと以外に必要なのは、読者の潜在ニーズを満たすことです。
SEO対策のポイント3選
SEOでは次の3つのポイントが重要です。
- 読みやすさ
- 読者満足度
- 被リンク
これら全てが満たされないと、SEOで上位表示されません。記事内容にばかり集中している人は、読者満足度しか考えていません。
今回の本題となる潜在ニーズも、読者満足度に大きく影響します。読者満足度は、以下の2つに分類できます。
- 検索意図
- 潜在ニーズ
どちらも重要なのに、検索意図のことばかり考えている人が多いです。記事を書くときに、潜在ニーズを考えていない人は注意してください。

「記事の書き方」と「SEOで上がらない原因」は、別の記事で詳しく解説しています。
SEOでは検索意図を満たすことが重要
検索意図とは、ユーザーが検索した目的です。SEO対策では、検索意図を満たすことが重要です。どんなに内容の濃い記事を書いても、検索意図を満たしていなければ意味がありません。

特定の読者に刺さる内容より、多くの読者の役に立つ内容が求められています。記事の網羅性を高めると、長文になりやすいです。
長文記事は読者がストレスを感じやすいため、「まとめ記事」を書くことをおすすめします。「検索意図」と「まとめ記事」に関しては、別の記事を参考にしてください。
検索意図を満たすだけではダメ
検索意図が重要なことは、ほとんどの人が知っています。しかし、実際には多くの人がSEOで上位表示できません。

原因は、読者の潜在ニーズを満たせていないからです。記事を書くうえで、考えるべきポイントは以下の3つ。
- 読者がどんな気持ちで記事にたどり着いたのか
- どんなことを知りたくて検索したのか
- 読者は最終的にどうなりたいのか
2つ目の「どんなことを知りたくて検索したのか」これが検索意図です。この検索意図を満たしても、1と3が満たされません。

読者の再検索はSEOでマイナスになる
記事を読んだ後に再検索する読者には、知りたいことや不満があります。読者が本当に満足すれば、同じようなキーワードでは、しばらく検索しません。
例えば「アフィリエイトの始め方」で検索したユーザーが次に何を考えるかを考えてみます。
- 具体的な稼ぎ方
- 記事の書き方
- SEO対策
- テーマ選び
上記のようなことも知りたいと考えるはず。記事を書くときに、このような悩みや疑問を放置してはいけません。記事を読んだ後に疑問が残った読者は、別のキーワードで再検索します。
この再検索はSEO対策において、大きなマイナスになります。なぜかというと、再検索される記事は、読者満足度が低いと判断されるからです。

専門用語を使うと、「SXO対策ができていない」ことになります。SXOとは検索体験最適化のこと。今のSEO対策は、SXO対策でもあります。
再検索させないというのは、まさにSXO対策です。SXO対策に関しては別の記事で解説をしています。
読者の潜在ニーズを満たして「本当のゴール」に導く

再検索させないコツは、潜在ニーズを満たすことです。潜在ニーズとは、検索した時点では読者も考えていなかったニーズのこと。僕は「本当のゴール」という言い方もします。
例えば、「ブログ記事の書き方」で検索する読者は、記事の書き方を知りたいわけではありません。「記事の書き方」を知るのは手段で、ゴールは上位表示することやお金を稼ぐこと。
「ブログ記事の書き方」で検索する読者は、他にもさまざまな悩みを抱えています。これが潜在ニーズです。

潜在ニーズを満たせなければ、読者は再検索します。先ほども解説したとおり、再検索はSEOでマイナスになります。このことを理解できているかどうかで、SEOにおいて差が出ます。
潜在ニーズの考え方
潜在ニーズは、ツールなどを使ってわかるものではありません。潜在ニーズを考えるには、読者の姿をリアルに想像することが重要。

ターゲットの具体的な例としては、「30代の料理好きの主婦」のようなもの。ほとんどの人が「30代の料理好きの主婦」をターゲットにして記事を書きます。しかし、このターゲットだと潜在ニーズを考えられません。
「30代の料理好きの主婦」でも、抱えている悩みや目標、現在の状況は人によって違います。そうなると、当然潜在ニーズも変わってきます。

つまり、潜在ニーズはペルソナから読み取れるということ。ペルソナ設定については、別の記事で詳しく解説しています。
複数の記事群で読者の悩みを解決する
潜在ニーズは1記事で解決できなくてもOK。内部リンクで別記事に飛ばしても良いです。1記事で、すべての悩みを解決しないといけないというルールはありません。
僕は、ブログ内で「まとめ記事」を起点にした「記事群」を複数作ることをおすすめしています。

1記事で悩みを解決するのではなく、記事群で悩みを解決するイメージです。そうすることで、読者の検索意図や潜在ニーズを網羅的に満たせます。
各記事が孤立した、バラバラのブログを作ってはいけません。これは、失敗するブログの典型例です。
記事群を考える際に、記事同士で単純に内部リンクを貼ればいいわけではありません。記事群の考え方については、別の記事で詳しく解説しています。
サジェストキーワードを使って記事を書いてはいけない理由

ここからは、サジェストキーワードについて説明します。
- サジェストキーワードを使って記事を書いたらいけない理由
- サジェストキーワードを使わずに記事を書く方法
SEO 対策で一番重要なことは、読者満足度の高い記事を書くこと。ただ実際には、「どのようにして記事を書けばいいかわからない」と悩んでいる初心者は多いです。
読者満足度の高い記事を書くことは、本当に難しいことです。ブログ初心者で多いのは、サジェストキーワードを参考にして記事を書いているケースです。
結論から言うと、サジェストキーワードで記事を書いても上位表示できません。その理由は、読者満足度が低くなるからです。

サジェストキーワードとは
サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力したときに表示される候補キーワードのことです。
このキーワードは、ユーザーの検索頻度や、入力したキーワードとの関連度で表示されます。
サジェストキーワードは、ユーザーが実際に検索しているキーワードです。そのため、検索数がそれなりにあることも多いです。

サジェストキーワード取得ツールを2つ紹介
サジェストキーワードを一括取得できるツールを2つご紹介します。

まず1つ目が「ラッコキーワード」です。ラッコキーワードを使えば、サジェストキーワードだけを簡単に取得できます。
手っ取り早くサジェストキーワードを知りたいときは、このツールを使うことが多いです。
2つ目が、「Ubersuggest」です。Ubersuggestは、無料で使えるSEO分析ツールです。

サジェストキーワードを使った記事作成
記事作成に困った初心者がよくやるのが、サジェストキーワードを網羅すること。
しかし、サジェストキーワードを網羅した記事はNGです。その理由は読者の検索意図を網羅できないからです。
初心者にありがちな間違った記事例
例えば、「アフィリエイト 始め方」で、サジェストキーワードを取得してみます。以下のようなサジェストキーワードが表示されます。
- アフィリエイト 始め方 無料
- アフィリエイト 始め方 本
- アフィリエイト 始め方 ASP
- アフィリエイト 始め方 スマホ
- アフィリエイト 始め方 WordPress
このサジェストキーワードを網羅すると、以下のようなコンテンツができます。
- 無料で始める方法
- スマホで始める方法
- おすすめのASP
- WordPress開設方法
- おすすめの本
このような記事を書いている初心者が多いのですが、これでは読者満足度の高い記事にはなりません。
サジェストキーワードだけで検索意図を網羅できない
先ほどの「アフィリエイト 始め方」のサジェストキーワードでは、読者の検索意図を満たせていません。
足りないコンテンツとして考えられるものを、以下に挙げてみました。
- おすすめのレンタルサーバー
- 記事の書き方
- 紹介する商品の探し方
考えれば、他にも読者の知りたいコンテンツがたくさん浮かぶはずです。サジェストキーワードを網羅しただけでは、内容の薄い記事になります。
先述したとおり、サジェストキーワードは、実際に検索されているキーワードです。そのため、検索意図を考えるヒントにはなります。
しかし、サジェストキーワードが、そのまま検索意図になるわけではありません。サジェストキーワードだけでは、読者の検索意図を満たすには不十分です。

読者の本当のゴールを満たすことが重要
サジェストキーワードで記事を作成してはいけない理由は、検索意図を網羅できないからです。結果的に読者満足度も低くなります。
読者満足度を決めているのは、検索意図だけではありません。「読者の本当のゴールを満たすこと」が、読者満足度に大きく影響します。
サジェストキーワードで記事を書いても、読者の本当のゴールは満たされません。読者が何のために検索したのかは、自分の頭でしっかり考える必要があります。

「アフィリエイト 始め方」で検索するユーザーが達成したいことは、アフィリエイトを始めることではありません。
読者が本当に達成したいのは、「アフィリエイトで稼ぐこと」です。そのため、アフィリエイトを始めることより、稼げるかどうかが重要です。
アフィリエイトを始めることは、稼ぐために必要なステップに過ぎません。目的はアフィリエイトで稼ぐことです。

ここがわからない人は、読者満足度の高い記事が書けません。単純にキーワードから検索意図を考えるだけではなく、リアルに読者の姿を想像してください。
- 不安
- 悩み
- 苦しみ
- 夢
これらを深堀りして考えてください。本当のゴールは、サジェストキーワードからは絶対にわかりません。そのため、サジェストキードだけを参考にして記事を書くのはNGです。
「薄毛 原因」の検索意図の例
読者の本当のゴールを満たすことは重要なので、もう一つ例を紹介します。

ほとんどの人は「薄毛の原因を知りたい」と考えます。もちろんこれも間違いではありません。これも満たしてあげるべき検索意図です。
しかし、読者の本当のゴールは「薄毛の原因を知ること」ではありません。読者の本当のゴールは、「髪の毛を増やすこと」です。薄毛の原因を調べるのは、髪を増やすための手段です。
このように読者の本当のゴールを考えて記事を書けると、読者満足度は劇的に上がります。

本当のゴールを考えるときに役立つ先読みライティング
先読みライティングとは、読者の不安や悩みを先読みしてフォローするライティングです。

この先読みは、「本当のゴール」を考えるときにも役立ちます。「先読みライティング」に関しては、別の記事を参考にしてください。
サジェストキーワードを使わずに記事を書く方法

ここからは、サジェストキーワードを使わない記事作成手順を解説します。
- 検索キーワードを設定
- ペルソナを複数想定
- 検索意図を想定
- 本当のゴールを考える
- 検索意図をコンテンツに変換
まず最初に、検索キーワードを設定します。検索キーワードを無視して記事を書く人もいますが、絶対にキーワードを決めたうえで記事を書いてください。
次に、ペルソナを複数想定します。ペルソナは、ターゲットをもっと細かくしたものだと思ってください。同じキーワードでも、ペルソナが違えば検索意図は変わります。

次に、検索意図を考えます。検索意図を考えたら、読者の本当のゴールも想定します。先ほど解説したように、検索意図=本当のゴールではありません。
例えば「糖質制限 食事」で検索するユーザーは、糖質制限の食事メニューを知りたいわけではありません。
本当に達成したい目的は、「ダイエットして体重を減らしてキレイになりたい」ということ。記事では、「読者が本当に達成したい目的」を満たすコンテンツが必要になります。

次に、検索意図もコンテンツに変換します。検索意図は、読者の悩みです。その悩みを解決できるコンテンツを記事内に書きます。
以上が、サジェストキーワードを使わない記事作成手順です。検索意図を考えるときにサジェストキーワードを参考にするのはOKです。
ただし、検索意図=サジェストキーワードだと思わないように注意してください。もっと詳しい記事作成手順を知りたい方は、別の記事を参考にしてください。
【まとめ】潜在ニーズを意識してSEOに強い記事を書く

今回は、SEO対策において重要な読者の「潜在ニーズ」と「再検索」について解説しました。検索意図だけではなく、潜在ニーズを意識して記事を書くことが重要です。
- 読者の再検索はSEOでマイナスになる
- 再検索させないために潜在ニーズを満たす
- 潜在ニーズ=読者も考えていなかったニーズ
- ペルソナから潜在ニーズを想像する
- 記事群で読者の悩みを解決する
- サジェスト網羅記事は初心者がよくやるミス
- サジェストキーワードだけでは、検索意図や本当のゴールを満たすことができない
- 先読みして再検索させない記事を書く
潜在ニーズは、SEO対策において重要な「読者満足度」に大きく影響します。読者満足度は、「検索意図」と「潜在ニーズ」の2つに分類されます。
検索意図のことばかり考えて記事を書く人が多いのですが、それだけでは読者満足度の高い記事を書くことができません。

最近のSEOでは、検索意図を網羅的に満たす必要があります。特定の読者に刺さる内容より、多くの読者の役に立つ内容が求められます。
記事を読んだ後に再検索する読者には、他にも知りたいことや不満があります。再検索はSEOにおいて、大きなマイナスになります。

再検索させないコツは、潜在ニーズを満たすこと。潜在ニーズを考えるには、ペルソナ設定して読者の姿をリアルに考えることが重要です。
潜在ニーズは1記事で解決しなくてもOK。ブログ内で、「まとめ記事」を起点にした「記事群」を複数作ることをおすすめします。
初心者にありがちなのが、サジェストキーワードを網羅した記事作成です。サジェストキーワードだけでは、読者の検索意図や潜在ニーズを読み取ることはできません。

サジェストキーワードは、読者の検索ニーズを読み取る貴重なデータです。しかし、サジェストキーワードを使ってそのまま記事を書いても、読者満足度を満たすことはできません。
自分の記事には何かが足りないと感じる人は、当記事を参考にして、SEOで上位表示できる読者満足度の高い記事作成を目指してください。