- メディアの露出を増やしたいけど、どうすればいい?
- E-E-A-TとYMYLの違いはなに?
- E-E-A-Tを考慮したサイト設計の方法を教えて!
「E-E-A-T」という言葉を聞いたことがある方は多くみられます。しかし、どの程度ウェブサイトの評価につながるか分からない方が非常に多いのが現状です。E-E-A-Tの要素を高めることは、ウェブサイトの信頼性と検索エンジンの評価を向上させるために欠かせません。
この記事では、E-E-A-Tの基本概念から重要性、E-E-A-Tを高めるための具体的な施策までまとめて解説しています。記事を読めば、ユーザーからの信頼性や検索順位が向上する具体的な方法が手に入れられます。
E-E-A-Tとは
E-E-A-Tとは、ウェブサイトやコンテンツの品質を評価する際の指標です。Googleは検索結果の品質を向上させるためにE-E-A-Tを重要視しています。
E-E-A-Tとは、以下の頭文字を取ったものです。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
Experience(経験)
Experience(経験)はユーザーの信頼性を高めるために欠かせません。体験談を記載することで、ユーザーに対して提供する情報が、実際に役立つことを証明できます。具体的には、自分の体験談や実績(一次情報)を具体的に示すことが重要です。
- 商品やサービスの使用感
- セミナーやワークショップの参加経験
- 現場での実地調査やフィールドワークの実績
上記のような経験した使用感や結果について詳しく記載することで、信頼性が向上します。現場での実地調査やフィールドワークの実績も、情報の裏付けとして信頼性は非常に高いです。経験を裏付けるビジュアルコンテンツも重要で、写真や動画を活用することで、ユーザーにより具体的なイメージを提供できます。
Expertise(専門性)
Expertise(専門性)を示すためには、専門資格の取得や認定が重要です。専門資格の取得や認定により、専門分野での知識やスキルが公式に証明されます。
専門性を高めるために重要なことは、以下のポイントです。
- 専門資格の取得
- 実務経験
- 専門的なトレーニングや教育
- 講演やセミナーの登壇
- 専門分野での執筆や出版活動
- 権威ある団体への所属
- 研究や論文の発表
- コンサルティング経験
- 業界関連の受賞歴や表彰
- 実績やポートフォリオ
上記のような具体的な成果があると、第三者に対して信頼性を持って専門性をアピールできます。専門資格の取得や実務経験などのポイントを押さえることで、専門性を高めることが可能です。
Authoritativeness(権威性)
Authoritativeness(権威性)を高めるためには、自身の専門領域での知識とスキルを証明することが重要です。権威性を高めるコツは、以下のとおりです。
- 資格や認定の取得
- 業界内での評価や受賞歴
- 共同研究や執筆
- メディアでの露出
- 専門書籍や論文の執筆
- 専門的な会議やセミナーでの講演経験
- 業界団体や協会への所属
- 大手企業やブランドとの提携
- 権威ある人物や組織からの推薦やレビュー
上記のように権威ある資格の取得や人物・組織から認められることで、ユーザーや検索エンジンからの信頼性が向上します。
Trustworthiness(信頼性)
Trustworthiness(信頼性)を高めることは、ユーザーや検索エンジンから認めてもらうために非常に重要です。信頼性を高めるためには、以下のようなことが求められます。
- 公開される情報は正確であること
- 情報源が信頼できるものであること
- 著者やサイトの透明性が確保されていること
- プライバシーポリシーやデータ保護方針が明示されていること
- サイトの運営者や執筆者の実績が確認できること
- 外部リンク先が信頼性の高いサイトであること
- 迅速かつ適切な対応が可能なカスタマーサポートがあること
- 誤った情報の訂正やアップデートが迅速に行われること
上記のように情報の正確性や透明性が確保されていることが大切です。信頼性の高いサイト運営を実現することは、検索順位を向上させるうえで欠かせません。
» SEO対策とは?やり方を徹底解説
E-E-A-Tが重要な理由
E-E-A-Tはユーザーが求める信頼性の高い、質の良い情報をインターネット上で提供するため重要です。E-E-A-Tが重要である具体的な理由は、以下のとおりです。
- Googleが質の高いコンテンツを評価するため
- YMYL分野(医療、金融、法律など)ではユーザーの信頼と満足度が重要なため
- インターネット上では信頼性の低い情報が多く、信頼できる情報源が必要なため
上記のように、Googleは質の高いコンテンツを評価するためにE-E-A-Tを使用しています。特に医療、金融、法律などのYMYL(Your Money or Your Life)分野では、ユーザーの信頼と満足度が重要です。E-E-A-Tが高いサイトはランキング上昇の可能性が高くなります。
検索エンジンのアルゴリズム更新の際にもE-E-A-Tは多大な影響を受けるため、非常に重要な要素と言えます。
» SEO対策とは?やり方を徹底解説
E-E-A-TとYMYLの違い
E-E-A-TとYMYLの違いについて理解することは、SEO対策やコンテンツ制作において非常に重要です。E-E-A-TとYMYLの違いを、以下の表にまとめました。
名称 | E-E-A-T | YMYL |
内容 | Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性) の頭文字を取ったもの。 | 「Your Money or Your Life」の略で、人々の金銭や人生に大きな影響を与えるコンテンツを指す。 |
YMYL分野では、E-E-A-Tの要素が特に重要です。YMYLに該当するページは、E-E-A-Tの基準を満たさないと検索順位が低くなる可能性があります。
YMYLは人々の金銭や人生に大きな影響を与えるコンテンツ。YMYLの具体的な分野は、以下のとおりです。
- 医療情報
- 金融情報
- 政治・法律
- ニュース・時事問題
- 民族・宗教・性別
- ショッピング
上記のようなサイトは、正確かつ信頼性の高い情報を提供するために、E-E-A-Tの全ての要素を強化する必要があります。GoogleはYMYLコンテンツに対して特に厳格な評価基準を適用するため、E-E-A-Tの要素が欠けていると評価が下がります。
» YMYLとは?対象ジャンルとSEO対策ポイントを解説!
E-E-A-Tの要素を強化する方法は、以下のとおりです。
- 専門家による寄稿記事
- 信頼性の高い情報源からの引用
E-E-A-Tの要素を強化することにより、サイト全体の評価も向上し、検索順位の向上につながります。
E-E-A-Tを高めるための施策
E-E-A-Tを高めることは、ユーザーの信頼が向上するだけでなく、検索順位の向上につながるため非常に重要です。E-E-A-Tを高めるための施策には、以下の4つの方法があります。
- Experience(経験)を高める
- Expertise(専門性)を高める
- Trustworthiness(信頼性)を高める
- Experience(経験)を高める
Experience(経験)を高める
Experience(経験)を高めるためには、実際の体験談などの一次情報を活用することが重要です。実際の体験談を記載することにより、ユーザーは具体的な利用状況や効果をイメージしやすくなります。
一次情報の具体例は、以下のとおりです。
- 実際の体験談
- ケーススタディ
- 写真やビデオを使った視覚的な情報
- 顧客のレビューやフィードバック
- ビフォーアフターのストーリー
- 専門家やインフルエンサーのレビューや体験談
上記のような一次情報を記載することで、ユーザーにとって価値のある経験を提供し、満足度を高められます。
Expertise(専門性)を高める
専門性を高めるためには、専門的な知識や資格を持っていることの証明が大切です。専門的な資格や証明書を取得することで、信頼性が向上します。
専門性を高める具体的な施策は、以下のとおりです。
- 専門資格や認定を取得する
- 業界の最新情報や技術を常に学習する
- 専門的なトピックについての研究や調査を行う
- 専門知識を証明するためのケーススタディや実績を公開する
- 業界セミナーやカンファレンスに参加する
- 専門的な内容の記事やブログを定期的に執筆する
- 業界の権威あるメディアでの発言や執筆を行う
- 専門家とつながり、情報交換を行う
上記の施策を実践することで専門性を高められます。専門知識を深めるためには、自己研鑽と実践が欠かせません。
Authoritativeness(権威性)を高める
権威性を高めることは、ユーザーや検索エンジンに対して信頼性を高めるため重要です。権威性を示すことで、記事や動画の信憑性が増し、ユーザーの満足度の向上につながります。
権威性を高める施策は、以下のとおりです。
- 専門家や業界リーダーの意見を引用する
- 専門家や業界リーダーにインタビューを行う
- 権威ある組織や団体と連携する
- 著名な学術論文や信頼性の高い情報源を参照する
- 実績や受賞歴を強調する
- 専門的な資格や認定を取得する
- メディア掲載歴や業界での認知度をアピールする
- 他の信頼性のあるサイトからのリンクを増やす
- プロフィールや経歴を詳細に記載する
- 専門的なリサーチやデータを提供する
- 定期的に最新情報を更新し、信頼性を維持する
上記の権威性を高める施策により、ユーザーや検索エンジンに対して信頼性を高められます。
Trustworthiness(信頼性)を高める
信頼性を高めることは、ユーザーや検索エンジンに情報が正しいかどうか信頼してもらうために非常に重要です。信頼性を高めるために、コンテンツは正確に記載しましょう。誤解を招くような表現を避け、透明性を強調する必要があります。
信頼性を高める施策は、以下のとおりです。
- 明確で詳細な著者情報を提供する
- 引用や参考文献を明示する
- 実績や資格を示す
- ソースリンクを適切に使用する
- 企業情報や連絡先を明確に掲載する
- プライバシーポリシーや利用規約を明示する
- 読者のレビューや証言を活用する
- セキュリティ対策を強化する
- 更新履歴を公開する
- ソーシャルメディアと連携する
E-E-A-Tを高めるための施策を実施することで、サイト全体の評価が向上し、結果として検索エンジンからの評価も上がります。検索順位が上がることにより、ユーザーにとってより有益な情報を提供できるため大切です。
E-E-A-Tの効果を測定する方法
E-E-A-Tの効果を正確に測定することは、ウェブサイトのパフォーマンスを理解し、改善するために重要です。効果を測定するためには、以下のような方法があります。
- Google Analytics
- Google Search Console
Google Analytics
Google Analyticsは、ウェブサイトの訪問者の行動を詳細に追跡できる強力なツールです。Google Analyticsを使う理由は、サイトのパフォーマンスを理解し、ユーザー体験を向上させるためです。
Google Analyticsの具体的な機能は、以下のとおりです。
- ユーザー属性データの収集(年齢、性別、地域など)
- トラフィックソースの分析(検索エンジン、リファラー、直接アクセスなど)
- ページビュー数、セッション数、直帰率などの基本指標の提供
- コンバージョン率の測定とトラッキング
- ユーザーフローの視覚化と分析
- カスタムレポートの作成とエクスポート
- イベントトラッキング機能
- リアルタイムデータの提供
- ゴール設定による具体的な目標達成状況の確認
上記の機能により、どのようなユーザーがどういった経路でサイトに訪れ、どのページを最も多く閲覧しているかが分かります。検索エンジンからの訪問者が多い場合、キーワードをさらに最適化することで、トラフィックを増やす戦略が立てられます。
Google Analyticsのデータを活用することで、ウェブサイトの最適化とビジネスの成長が期待できます。
Googleアナリティクスの使い方は次の記事と動画で解説しています。
» Googleアナリティクスの設定方法から使い方まで解説!
» GA4の画面の見方、基本的な使い方を解説!
Google Search Console
Google Search Consoleは、ウェブサイトのパフォーマンスを監視するためのツールで、多くの有益な情報を調査できます。
Google Search Consoleの具体的な機能は、以下のとおりです。
- サイトのインデックス状況を監視
- クエリごとの検索パフォーマンスを分析
- クリック数、表示回数、クリック率(CTR)、平均掲載順位のデータ提供
- サイトのモバイルユーザビリティの問題を検出
- インデックス登録のリクエスト機能
- サイトマップの送信と確認
- 被リンクの分析と確認
- セキュリティ問題の検出と通知
- AMPページのパフォーマンスと問題のチェック
- リッチリザルト(構造化データ)の有効性確認
上記のようなGoogle Search Consoleの機能を活用することで、ウェブサイトのSEO対策を強化できます。
Google Search Consoleで見るべきポイントを次の動画で紹介しています。
E-E-A-Tを考慮したサイト設計の方法
E-E-A-Tを考慮したサイト設計は検索エンジンの評価を高め、ユーザーにとっても使いやすいサイトを作るために重要です。
E-E-A-Tを考慮したサイト設計は、以下のポイントが重要です。
- モバイルフレンドリー
- ユーザビリティ
- 構造化マークアップ
- 指名検索の強化
モバイルフレンドリー
モバイルフレンドリー(モバイル端末の表示の最適化)なウェブサイトは、現代のインターネット利用者にとって非常に重要です。モバイル端末からのアクセスが増加しているため、モバイルフレンドリーなデザインは欠かせません。
モバイルフレンドリーに重要なポイントは、以下のとおりです。
- レスポンシブデザインを採用する
- ページ読み込み速度を最適化する
- タッチ操作に最適化されたインターフェースを提供する
- フォントサイズを適切に設定し、読みやすくする
- ポップアップなどの画面全体に表示される広告を避ける
- モバイル専用のコンテンツや機能を用意する
- 画像や動画のサイズを最適化する
- テキストリンクのタップ領域を十分に確保する
モバイル端末でも読みやすく、誤操作しにくいデザインを採用することは、ユーザー体験を向上させる重要なポイントです。上記のポイントを押さえることで、モバイルフレンドリーなサイトになり、ユーザーにとって快適にサイトを閲覧できます。
ユーザビリティ
ユーザビリティが高いサイト設計は、ユーザーの満足度を向上させるために重要です。使いやすいウェブサイトは、ユーザーが目的の情報に迅速にアクセスでき、ストレスを感じることなく利用できます。
ユーザービリティを高める施策は、以下のとおりです。
- 直感的なナビゲーション
- 読みやすいフォントと適切なサイズ
- ページの読み込み速度の最適化
- モバイルデバイスへの対応
- 重要な情報を目立たせるデザイン
- 明確なCTA(Call to Action)の配置
- ユーザーのフィードバックを導入
- アクセシビリティの考慮
- 一貫性のあるデザインとレイアウト
- 検索機能の最適化
ユーザビリティを高めることで、ユーザーの満足度が向上し、サイトの評価も高まります。
構造化マークアップ
構造化マークアップをすることで、検索エンジンがサイトの内容を理解しやすくなります。検索エンジンが理解しやすくなることにより、検索結果に表示される情報がより明確になり、ユーザーのクリック率が向上します。
構造化マークアップの方法は、JSON-LD形式でSchema.orgのArticleタイプを使用するのがおすすめです。構造化マークアップする際に、以下のプロパティを設定することで、検索エンジンに対して具体的な情報を提供できます。
- タイトル
- 著者
- 公開日
- メインコンテンツ
- 見出し
- 説明
- 画像
- 発行者
- URL
- パンくずリスト
上記のように構造化マークアップを活用すると、検索エンジンの理解度が高まり、結果として検索順位の向上が期待できます。
指名検索の強化
指名検索の強化は、ブランドの認知度と信頼性を高めるために非常に重要です。ブランドの認知度や信頼性を高めることで、検索順位に関わらないダイレクト流入につながります。
指名検索を強化するポイントは、以下のとおりです。
- ブランド名を一貫して使用する
- ウェブサイトやSNSでの公式情報を充実させる
- メディアやプレスリリースで取り上げられる
- 顧客の口コミやレビューを増やす
- ブランド名の検索ボリュームを定期的に分析する
- コンテンツ内でブランド名を適切に配置する
- オンラインコミュニティでブランドの認知度を向上させる
- ローカルSEOを活用し、地域での認知度を高める
- 広告キャンペーンでブランド名を強調する
- インフルエンサーや業界専門家とコラボする
上記の方法を実行することで、指名検索を強化できます。ブランドの認知度と信頼性を向上させて、安定したサイト流入を目指しましょう。
» オーガニック検索からの流入を増やす方法
まとめ
E-E-A-Tは、検索結果の品質向上において非常に重要です。以下の4つの要素を高めることで、Googleからの評価が向上し、ユーザーにとって信頼性の高いサイトとなります。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
特にYMYL分野でユーザーや検索エンジンからの信頼性を向上させるためには、E-E-A-Tの要素が欠かせません。E-E-A-Tの効果を正確に測定し、ウェブサイトのパフォーマンスを改善することも必要です。
効果を正確に測定するためには、以下のような方法があります。
- Google Analytics
- Google Search Console
モバイルフレンドリーやユーザビリティの向上も忘れずに、総合的な視点でサイト設計を最適化することが成功の鍵です。
» SEO対策とは?やり方を徹底解説